メッセージ

月例更新(2012年5月)・4月の活動報告

4月のライヴクリップ人気投票では、バッハの「フランス組曲第5番〜アルマンド」と、ハイドンの「ソナタ第33番〜第1楽章」が同率1位となりました。いずれも18世紀に書かれた作品ですが、現代にも通じる魅力を失っていないことにクラシック音楽の「普遍性」を感じます。

Klassenabend
4月25日にはウィーン国立音楽芸術大学のリストザールでローラント・ケラー教授門下生によるコンサートが開催され、私はリストのロ短調ソナタを演奏しました。リストイヤーの昨年、久々に取り出して以来この大作に挑み続けていますが、1回弾くごとに自分が新しく生まれ変わるような体験をさせてくれる作品は、リストのソナタ以外にはあまりないのではないかと思います。技巧面でも精神面でもコントロールの難しい曲ですが、少しでも理想に近づけるよう、今後も取り組みを続けていきたいと思っています。

フラジェイ
4月30日からはブリュッセルのエリザベート王妃国際コンクールのヴァイオリン部門で公式伴奏ピアニストを務めています。私は13人の参加者を担当することになっており、現在開催中の1次予選では課題曲のうちシューマンのヴァイオリン協奏曲を伴奏しています(残りのレパートリーは無伴奏)。シューマンのコンチェルトはあまり演奏されない作品ですが、そのせいか参加者ごとに解釈は本当に違っていて、とても興味深く感じています。世界各国から集まるヴァイオリニストたちから学ぶことも多く、大変得難い経験をさせていただいています。
今週は1次予選、来週はセミファイナルがフラジェイで行われ、1週間の休止のあと第4週にボザールでファイナルが開催されます。セミファイナル以降のステージはインターネットでも配信される予定です。私が担当する参加者の演奏曲目、時間等の詳細は当サイトの演奏会情報のページにも逐次掲載していきます。

今月も佐藤卓史公式ウェブサイトをどうぞよろしくお願いいたします。

月例更新(2012年4月)・3月の活動報告

3月のライヴクリップ人気投票では、ハイドンのハ短調ソナタ(Hob.XVI/20)の第1楽章が第1位に選ばれました。2009年の新春特別企画にも登場しましたが、今回の音源はそれとは別の録音です。ハイドンの「疾風怒濤」期の代表的な作品とされ、感情的な楽想が印象に残ります。

ヒョンスと
3月上旬は韓国のヴァイオリニスト、シン・ヒョンスの来日公演で共演。3日は神戸、4日はさいたま、11日は新潟の各会場で、ベートーヴェンやブラームスのソナタなどを演奏しました。ヒョンスとはたびたび共演していますが、今回はとりわけ音楽性と技術の洗練を感じ、今後の更なる飛躍を予感させました。人気ぶりも相変わらずで、各会場ともに客席からの熱気をひしひしと感じました。

6日はひまわりの郷ホールにてソロリサイタル「ウィーン 音だより」を開催。同公演についてはひまわりの郷シリーズのページをご覧下さい。

ヴェルヴィエ
25日はベルギーのヴェルヴィエにてソロリサイタル。2010年のエリザベート王妃国際コンクールでホームステイさせていただいたお宅がヴェルヴィエの近くというご縁で、同地の音楽院からお招きをいただきました。ヴェルヴィエ大劇場のフワイエで定期的に開催されている「日曜の朝のコンサート」というシリーズで、この日はベートーヴェンやシューマンを中心に約1時間のプログラムを演奏しました。チケットは完売で、いつもながら温かく熱心に聴いて下さるベルギーの聴衆の方々に見守られて気持ちの良い日曜の朝となりました。今月のライヴクリップ新着音源、コルンゴルトの「グレートル」はこのコンサートからのライヴ録音です。

4月は公演の予定はありませんが、4月30日から5月26日までブリュッセルで開催されるエリザベート王妃国際コンクールヴァイオリン部門にて公式伴奏ピアニストを務めます。すべてのラウンドの模様はインターネットを通じて世界中に配信される予定です。詳しくは当サイトでも改めてお知らせいたします。

今月も佐藤卓史公式ウェブサイトをどうぞよろしくお願いいたします。

月例更新(2012年3月)・2月の活動報告

2月のライヴクリップ人気投票では、バッハのフランス組曲第5番の「アルマンド」と、シャミナードの「昔」が同率1位となりました。バッハの旋律に付けられる細かい装飾はチェンバロでの演奏を想定したものですが、シャミナードの「昔」はそうしたバロック時代のクラヴサン(チェンバロ)曲を模したもので、古き佳き時代を懐かしむノスタルジーに満ちています。

2月上旬より帰国し演奏活動を行っています。
神尾真由子さんと
11日はヴァイオリン神尾真由子さんとの共演で仙台・東北大学萩ホールにおける震災チャリティコンサートに出演。クライスラーの名作小品や、ラヴェルの「ツィガーヌ」を演奏しました。南西ドイツ放送交響楽団のメンバーによる室内楽も披露され、同楽団からは仙台フィルハーモニー管弦楽団へ義捐金が手渡されました。
震災後初めて東北の被災地を訪れましたが、仙台市街はすっかり整備され、復興が着々と進んでいるように見受けられました。

田中正也さんと
19日は大阪狭山市のSAYAKAホールにて田中正也さんとの2台ピアノのコンサート。音楽愛好家協会「こんごう」の定期演奏会で、私は初めて出演させていただきました。田中さんとのデュオは一昨年・昨年に続き3年目で、今回はストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」、モーツァルトの2台のためのソナタ、そしてプロコフィエフ/プレトニョフの「シンデレラ」を演奏しました。田中さんはプロコフィエフのスペシャリストだけあって、リハーサル・本番を通してたくさんの有意義なサジェスチョンをいただきました。トークやアンコールも盛りだくさんで、お集まりいただいたお客様には存分にお楽しみいただけたのではないかと思っております。

四日市・アウトリーチ
22日は三重県四日市市の海蔵小学校を訪問し、6年生120名のための特別授業を行いました。音楽室のピアノでモーツァルト、メンデルスゾーン、リストの作品を演奏、合間には私の小学生時代の思い出やピアノの音の出る仕組みについてお話をし、最後には児童たちの合唱と合同演奏を楽しみました。実際にピアノのアクションを本体から抜き取って見せると、初めて見るこどもたちは驚きの声を上げていました(大人でもびっくりするかもしれません)。海蔵小学校は全校児童数が800人以上、数年後には1000人を突破する見込みという、現代では珍しいマンモス校で、児童たちはもちろん先生方からも溢れ出る活気を感じました。
翌23日には四日市市文化会館の第2ホールで市内の他の小学校の児童たちを対象にしたコンサート。モーツァルトからドビュッシーまで、さまざまなスタイルのピアノ曲を取り上げ、音楽の歴史や作曲家のエピソードを交えながら演奏を行いました。「ピアノを習っている人は?」と客席に問いかけるとかなりの数の手が挙がり、音楽への関心の高さが窺われました。両日ともこどもたちはとても真剣に演奏を聴いてくれて、普段のコンサートとはまた違った充実感を覚えました。

CDレコーディング
28・29日は品川区立五反田文化センターで新しいCDの収録を行いました。今回のセッションでは、初級教則本として有名なフリードリヒ・ブルクミュラーの「25の練習曲」と、その弟で26歳で夭逝したノルベルト・ブルクミュラーの全ピアノ曲を収録しました。「25の練習曲」の音楽的な表現の豊かさには以前から惹かれており、レコーディングにあたっては芸術的小品集としての切り口を模索してみました。ノルベルトの若書きの作品には今回初めて取り組みましたが、シューマンやメンデルスゾーンに激賞された天才だけあって、ほとばしる才能を感じました。このディスクは年内にもナミ・レコードから発売される予定です。

3月も引き続き日本で演奏活動を行っています。
3日・4日・11日はそれぞれ神戸・さいたま・新潟でヴァイオリンのシン・ヒョンスと共演。6日には横浜・ひまわりの郷ホールでのリサイタル「ウィーン 音だより」です。本公演のチケットのお申し込みは引き続き当サイトで承っております。また特別ページの更新も続いておりますので、是非ご覧下さい。
また3月11日に東日本大震災発生1年を記念して秋田市の大町イベント広場で開催される「千の声を届けよう from AKITA」に、ビデオメッセージの形で参加することとなりました。メッセージと演奏を収録した映像をブースで再生していただきます。お近くの方は是非お出かけ下さい。

今月も佐藤卓史公式ウェブサイトをどうぞよろしくお願いいたします。

月例更新(2012年2月)・1月の活動報告

月例更新のお知らせがすっかり遅くなってしまいました。
1月のライヴクリップ人気投票では、バッハのフランス組曲第5番の「アルマンド」が初の第1位となりました。ホモフォニックで柔らかな楽想が魅力的な冒頭曲です。
今月の新着音源は、過去のコンサートの録音からブラームスの「間奏曲」作品118-4と、私が編曲したシューベルトの歌曲「双子座に寄せる舟乗りの歌」の2曲です。皆様からのご投票をお待ちしております。

Klassenabend
1月11日には、ウィーン国立音大にて、師事しているローラント・ケラー教授の門下生によるコンサートに出演しました。私はシューベルトの「4つの即興曲」D.899を、公開の場では初めて4曲通して演奏し、今後のコンサートに向けて大変よい経験となりました。

まもなく日本での演奏会がスタートします。2月19日は大阪狭山市にて田中正也さんとのデュオ、2月22日・23日は四日市市で小学生のための教育活動、3月上旬にはヴァイオリニストのシン・ヒョンスとの共演が予定されております。3月6日のソロリサイタル「ウィーン 音だより」のチケットは引き続き当サイトにて取り扱っておりますので、ご希望の方はこちらのページからお申し込み下さい。

今月も佐藤卓史公式ウェブサイトをどうぞよろしくお願いいたします。

ショパン2月号にエッセー寄稿

現在発売中の月刊ショパン2月号の連載企画「留学生リレーエッセー」に寄稿しました。新しい留学先であるウィーンでの生活などについて書いています。
月刊ショパンは全国の書店、楽譜ショップで発売中です。

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